
マクナマラのごびゅう、初めて聞く言葉です。先日のN○Kの番組で紹介されていました。
マクナマラとは、ベトナム戦争時のアメリカの国防長官で、マクナマラの誤謬とは、定量的観測のみに基づいて決断を下し、他のすべての要素を無視することをいいます。
マクナマラはベトナム戦争において、「アメリカ兵の死亡数と敵兵の死亡数の比率」に着目し、「アメリカ兵の死者数よりも多く敵兵が死亡している限り、軍は勝利への道を進んでいる」と判断しました。
マクナマラは「測定できない物を管理することはできない」という有名なビジネスのフレーズを用い、自身の考えが正しいものであり、死者数以外の定量化できない指標は「戦争の勝敗とは無関係」と主張し、考察から除外しました。
結果、数値では計れないベトナム人の愛国心やアメリカ市民の反戦感情に目を向けず、300万以上の犠牲者を出す泥沼の戦争を招き、アメリカを敗北に導いた、といわれています。
私たちの看護に置き換えてみても、看護の成果や質の評価は、その指標に何を使うか、が難しい問題です。
定量化することは、重要なことですが、転倒転落率や褥瘡発生率、インシデント件数、私たちのまわりにたくさんある数値の先にあるものもきちんとみていかなければならないですね。
定量化できるものは、もちろん明確で正確です。しかし、その数値は物事の一側面しか捉えていません。測れるものと測れないものを合わせて全体を見る視点が必要である、そんな学びがありました。
宝塚市立病院にお越しになったすべての方、学生さんも含めて、が、笑顔で病院を出られる姿をお見送りすることが、大切だと思います。
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