blog
ブログ

Nurse staff blog
先日、学会へ行ってきました。←私もたまにはお勉強です。
当院の看護師長さんたちの発表もありました。
学会のテーマは、「多様性をいかし新時代をひらく」。多様性という言葉は、最近はずいぶん良く聞くようになりました。この言葉には、性別だけでなく、年齢、人種、国籍、障がいや婚姻の有無、価値観など、さまざまな属性の人々、変化し続ける医療環境、多様化する顧客ニーズなど、ヘルスケアサービスに携わる人々を受容し、活用すること、という意味が含まれています。学術集会の挨拶に、「私たちは、ほんとうに 多様性 を受け入れているのだろうか」という問いがありました。「多様性を受け入れる前に、画一性を求めてはいないだろうか」、立ち止まって考えてみる必要があります。
教育講演の中では、私たちは患者さんに対して「その患者さんらしさを大切に」する一方で、仲間である看護師に対しては、「看護師らしさ」を押しつけていないか、不寛容が蔓延していないか、と考えてしまいました。
私も、長く仕事をしてきて、「ねばならない」という考えに縛られていないか、考えてしまいました。
「普通」という言葉を使わない。
理解はするが同意を求めない。
相手の気持ちを決めつけない。
嫌いを正義の問題にすり替えない。
自身の中の感情に向き合うことが、他者の理解の第一歩です。
自分の中の、正義という鎧を厚く着た感情 に気づくことができた学会でした。